■銅と私たちの健康との関わり

 銅は健康や生命を維持する為に必須の金属で、私たちの健康を保つ上で欠かせないミネラル分の一つと言われています。赤ちゃんの粉ミルクの中にも銅(Cu)が入っています。
 銅が体の中でどんな働きをするのでしょう。血液や皮膚を作ったり、毛髪を作ったり弾力ある血管を作る(若返らせる)働きがあります。当然ながら人間は、にんじん・卵・りんご・レモン・レタス・魚・ジャガイモ・レバーなどといった食物より銅を摂取しています。

 
■「昔から利用されていた銅」

 人と銅とは7000年のお付き合い。私達の祖先は、昔から銅を生活の知恵として様々なものに利用してきました。その性質や特性が分からない時代から、その不思議な力をもつ銅を使っていたのです。たとえば、銅壺の水は腐らないと船で使われていたそうです。また、銅のタライで顔を洗うと眼病にかからない、銅茶瓶で沸かした湯は下痢を起こさないと言う言葉を耳にした人も多いと思います。

 
■「銅と銅のサビ-緑青(ろくしょう)」は無害

 昔から銅のさび(緑青(ろくしょう)・・・緑青は有害だと言われてきました。現時点ではこれは誤りであると言えるでしょう。昔は、銅の製錬法が未熟だった為、銅鉱石中に混在するヒ素を十分に分離することが出来ませんでした。そのため、緑青中に混入したヒ素化合物が毒作用を示したものを、誤って銅(緑青)が有害であると伝えられたようです。現在の銅製錬技術は進歩し、銅の中にヒ素が混入することは全くありません。
 たとえば、ネズミに緑青と硫酸銅が400pppm含まれた飼料を6カ月以上食べさせても異常は見られません。銅自体無害であることは科学的に立証済みです。今の緑青は全く無害なのです。(参考文献:日本銅センターの機関紙「銅と衛生学」及び「銅と衛生」より引用。)
 昭和59年に厚生省より緑青が無害であると発表されたことも記憶に新しいところです。

 
■銅は細菌の殺し屋

 銀、水銀、銅には、わずかな量で殺菌作用を現わす働き(微量作用)があります。1893年、植物学者ネーゲリは、1000万分の1の銅イオンが、「あおみどろ」を死滅させるのを発見しました。大正年間に日本の学者がお札と硬貨の衛生検査をしたところ、銅貨と銀貨は無菌だったとの報告もあります。

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